【ローズS・セントライト記念・大府特別】最終見解

　外枠なので多頭数による進路取りミスなどの可能性は回避可能。日曜は晴れるので、前日までの荒れ馬場がどれほど影響するかがキモではあるが、メンバー中の地力は間違いなく上位なのでその部分も特に心配なし。

　新馬戦から馬体重を落としている点で、今回馬体が2桁範囲で増えるようであれば太鼓判。前走オークスで芝2400mを経験し5着と善戦しているため、距離短縮＋外枠の今回は十分勝てるはず。元々推していたアンドヴァラナウトは馬場と相談してやや評価ダウン。

　フォトパドックからでも馬体が充実してきた頃合い。最後の直線一気と言うよりは3,4角でじわりとポジションを上げる競馬ができ、内枠に入った場合でも同様の作戦が取れるので問題なし。中京のスパイラルカーブを距離ロス無しの埒沿いで回れる点、直線時の位置取り的に十分頭まで狙える点、稍重想定ならこの馬の力を発揮できる点を考えると買い要素は満足な1頭。

　なんといっても中山との相性がピカイチ。走法的にも現在の中山にあった走り方ができ、急坂も自分のものにできるため負けられない勝負。調教も抜群に動けているようで、状態面も申し分なし。ノースブリッジに前を活かせて絶好のポジションで前を見据える競馬ができれば余裕で勝てるはず。

　逃げの同型は多いが、スタート後、急坂が待ち受けているのでそこまでハイペースにはならず、道中下り坂による加速ラップが想定される。最後の3Fで平坦＆急坂となるのでここでまたペースが落ちる。その点を考えると中山で好走できる豊富なスタミナ・パワーを持つこの馬はベストな舞台。賞金も足りているため、無理に勝ちに行く競馬をしなくていいのもポイント。

　夏の上がり馬。もともとある素質にさらに力をつけここに参戦。血統的にも菊花賞で力を出せる能力があるので、何が何でも権利を取りに来るはず。同型が多い点・やや外枠という点から、近走よりポジションを落として競馬することになりそうなので、ほんの少し評価ダウン。とはいっても状態面・相手関係を考えても十分頭まで見える1頭なので逆らえない。脚質・展開的な面を考えるとこの馬を頭固定にする方が良さそうな気配。

　一番の買い材料は中京圧倒的前残りのハナ主張馬という点。特に今回のぬかるんだ馬場はこの馬に絶好の舞台。位置取り＆適正でこれほどこの馬向きの馬場はないだろう。鞍上により多少人気が落ちる点でも回収期待値はかなり高い。地力上位のバーデンヴァイラーもかなり荒れた馬場でかつ大外を回される枠での勝負となると上がり馬としても狙いづらい。クリノドラゴンもラップ適性から除外。よって相対評価でこの馬を1番手。

　現時点での中京TBが完全な前のこり。さらには先団と中団の間も距離ができるほどまでの傾向にさしかかっている。今回確実にハナを取るタガノウィリアムよりも内側の枠なので、スタート後ともに抜け出して、タガノウィリアムの1,2つ後ろでポジション取りできる展開がベスト。

　斤量も前走からマイナス3kgと買い材料は十分。現状、中京ダートのシニスターミニスター産駒が2/2で馬券内（11人気3着・3人気2着）。米国スピード血統＆不良馬場適性がここでも光る可能性あり。