【チャレンジC・平場×1】最終見解

　前走、夏の上がり馬としてセントライト記念に出走し2人気2着と好走。展開的に向いたアサマノイタズラには破れたものの、3,4コーナーから早めに仕掛けて先行馬をつぶし、楽な手応えで粘りこみ2着。終始外を回す競馬での距離ロス、3角途中から仕掛けても最後まで衰えない足取りを考えるとかなりのスタミナを持っていることが分かる。

　今回、メンバー的にハイペースになるとは思えず、ハナを取る可能性が高いのはテンのスピードが速いカツジ。ただ、このカツジはそもそも2000mをこなせる馬ではないため、ハナを取った後は距離をごまかすためにある程度落ち着かせるはず。つまり前半1Fが少々速くなるだけのミドル-スローペースになると予想できる。そうなると3,4角から仕掛けられるこの馬が台頭する。

　今回、位置取りが前ではない差し馬が集結している点、Bコース替わりという点で差し馬が綺麗に差し切るような決着は考えづらい。現在この馬と1人気を争うジェラルディーナは馬場的に有利な内枠を引けたものの、前を捕れるような馬ではない。そうなるとイン突き、もしくは外出し＆直線一気の競馬が求められ、確実に場県内に入れるかと言われるとそうではない。

　馬の実力、レースの展開、鞍上を考えると間違いなくこの馬が突き抜けるだろう。枠的にも前走を見るに多少の距離ロスも問題なし＆まくる競馬◎なので、個人的にはこの馬を頭固定で馬券を組む予定。

　目黒記念のように脚が溜められれば、中団から速い上がりが使える。今回、ペース的にも落ち着くはずなので展開としては問題なし。前走は相手レベル的にも間違いなく過剰人気で、実力が通用できていなかった。しかし今回は問題ではないレースレベル。ソーヴァリアントには勝てないと思うが、直線でうまく上がってこれるはず。枠的にも大きな問題はなく、鞍上も強化。鞍上の特徴的に、それなりに前から位置を意識した競馬をする可能性は高いが、ペースでつぶされる可能性は低いとみている。

　長距離線のロンスパ勝負もきっちり好走しているため、ソーヴァリアントが3角から作り出すペースにも対応可能。過剰人気したら嫌いたいところだったが、このオッズなら全然買える。

　戦ってきた相手に対しての善戦度が素晴らしい。特に2走前の同クラスではグランオフィシエと0.3秒差の3着。2着馬のガンダルフもこのクラスを勝ち上がり、2勝クラスで2人気2着と好走。この2頭と1 3/4馬身離されている点を考えると、差を感じるが今回のレースレベルであれば問題ない。4,5走前の相手も同クラスを勝ち上がっている点で、これらの相手にいい勝負をしてきたのは実力によるものと判断できる。

　今回、鞍上が柴田大知ジョッキーから吉田隼人ジョッキーに替わったことで、レース運びはかなり良くなるはず。そもそも前走のレースレベルは、かなり高かったので鞍上含め負けてしまった点は仕方ない。余裕で突き抜ける可能性はある。

　前走はスタート後、コーナー、直線と全てで不利を受ける展開。鞍上弱化という点も考えてこれは度外視できるレース。4走前も1.5秒差をつけられて負けているが、ここはセファーラジエル・マカオンドールとなかなかのハイレベル戦。残り1000mで11秒台のラップが刻まれる超ロンスパ戦だった点を考えると、この流れで4角先頭に立つペースはさすがに厳しい。5走前は馬場の影響だろう。パンパンの馬場でスピード勝負がこの馬の持ち味。これらの大敗レースを除くと、それなりの相手にいい勝負をしている。2走前のジャックドールとの着差自体は◎マイネルヒッツェに引けを取らない。開幕週ということで馬場との相性もこの馬に向いている。

　今回は超絶鞍上強化＋ペースを乱してくる相手もいなさそうということで順当にレースが決まるはず。現状◎○2頭のオッズはそこまで美味しくないが、過剰人気しているわけでもない。他に人気を吸ってくれる馬も複数頭いるため、ここはこの2頭から馬券を組み立てるのがベストだろう。