【京都大賞典・毎日王冠・ハンデ戦】最終見解

　この馬のベスト舞台はここ。5走前の御堂筋Sでの走りは圧巻で、荒れた内馬場を通ってしぶとい脚で加速。今回は開幕週良馬場ということで、この馬の末脚が十分に生きる舞台。急坂適性も申し分無しで、中団からの差しも届く馬場。前を位置取る馬が能力足らずという状況なので、直線一気できる枠で中団から勝負できるこの馬に向くはず。鞍上も乗り方を分かっている荻野極ジョッキーになるため、仕掛けどころできっちり追ってくれるはず。

　最初で最後の岩田ボウを対抗評価。調教でも抜群の動きで勝負気配。持ちタイムも十分で今回のメンバーであれば、地力だけで馬券内を狙えるはず。重賞での岩田ボウは毛嫌いしてきたが、何度も乗ってきて、2走前の阪神レースの鞍上は彼なので、嫌うにはもったいないタイミング。内前有利TBで1枠1番を引いた点、逃げ馬2頭の後ろ、最高のポジションから距離ロス無しの競馬ができる可能性が高いので相手候補としては上々の馬。前からのしぶとい競馬を期待したい。

　能力圧倒的上位なのでこの馬は外せない。前走休養明けで安田記念を勝った点から、そもそも衰えなどなく、今回のメンバー的にも当然強い走りを見せてくれるはず。今回も休養明けではあるが、休み明け適正＋ベストな舞台＋デムーロジョッキー鞍上の3点セットで条件は整っている。ディープ産駒の斤量58kgはこの馬には何ら問題なし。位置取り的にも、直線で長くいい脚を使ってくれるはず。夢に見たので◎。

　この馬の強みは前からしぶとく長い脚が使える点。速さこそはないものの、先団からじわじわ上がってこれる点は高評価。短距離後の参戦なので行き脚はそれなりに速く出られるはず。スピード＋持久力の高さを見せつけてほしい。

　枠がどうかというのが気がかりで引いたのが7枠11番。正直絶好とは言えないが、スタート後の行き脚の速さを考えると、スムーズに出られれば4,5番手あたりの追走は可能なはず。距離延長ということで埒沿いを走れたらベストだったが、開幕週良馬場という点で頑張ってカバーしてほしい。元々狙っていた馬なので本来◎を打ちたかったが様々な点を考慮して○に降格。

　大穴での狙いになるが、舞台適性はここが一番合うはず。一番買い材料は新潟ダ1200m持ちタイムがメンバー中2位のタイム。前走の大敗は位置取りがさすがに後ろ過ぎたという点で無視。今回のポイントは前を取りたい馬がかなりの頭数いる点。ハナ狙いのキモンブラウン・スイートアリエスが譲らない展開になればかなりのハイペース展開が生まれる。普段より速いペースで走ることになる逃げ・先行勢が多いため多くの先団勢が垂れると予想。そのときに恩恵を受けるのが、ややまくり気味に仕掛けて、長くいい脚を使えるこの馬。右手前の持久力がここでも生きてくるはず。

　一番の買い材料は鞍上強化の津村ジョッキー。前走は格上挑戦・右回りで惨敗しているがそもそもこの馬が左回り向きの可能性がある。3走前の中京がダ1200m持ちタイム全体2位の成績。今回平坦＆左回りの新潟コースでの勝負となるが、急坂のない直線長めのコースがベストマッチ。前が垂れる展開で中団からひょこっと出て粘れることができれば十分頭までありえる。