【セントウルS・紫苑S・京成杯AH・ハンデ戦×3】最終見解

　前半33秒台の前傾ラップとの相性◎。前有利の中京開幕週とは言えど、今回は先行争いが熾烈になる可能性が高い。レシステンシアもハイペースの1200mで急坂を超えつつ勝ち切れるかどうかは少し怪しい。他の先行勢がこのハイペース、このメンバーで粘りこめるとは少々考えにくいことから中団から早めに勝負できるこの馬に軍配が上がりそう。

　福永ジョッキーであれば4角で軽く動きつつ、直線に入ってから追い上げができる位置取りができるはず。外枠である点も好材料。ここは勝ちに来るとみて1番手評価。

　左回りの上がりがかなり速い。右手前に替えてからのエンジンの入り方はゆっくり目だが、ストライドも大きいため長くいい脚が使える。比較的直線の長い中京との相性も◎。渋った馬場でも走れるタイプなので、坂道でパワーを要する馬場でも十分追走可能で、最後の100mで突き抜けるイメージしかわかない。

　この馬の持ち味は圧倒的な急坂適正。急坂でスピードを落とすどころか末脚をぐんぐん伸ばしながら他馬を一掃。フローラSで2着と重賞で通用する力は十分。

　想定される前半3F35秒台の後傾ラップでの好走経験もあり、中団後ろ目から競馬するこの馬でも今回の舞台ではチャンスあり。外枠でもまれない展開になる点も好材料。頭まで期待して1番手評価。

　中団前目で外枠から発送できる点で展開が向く可能性が高い。急坂はそれなりにはこなせるが得意というわけではない。とはいっても今回のメンバーであれば、4角通過後に理想の位置から勝負できるはず。

　上り3Fタイム、持ちタイム自体も遜色ないため、格上挑戦でも馬券内に飛び込んでくる可能性は十分。横山武史ジョッキーの勝ちに行く競馬が合いそうなのでここは期待。

　この馬の阪神、中山好走経験を評価。右回りでの急坂舞台との適正も十分で今回好走しても何ら不思議ではない状態。今回はいつも通り逃げ馬を見据えた競馬にはならない可能性を想定しているが、中団4角で動き出すようにすれば問題なく、直線で前に壁ができるような状況も生まれないはず。

　メンバー中で速い脚が使える方ではないが、位置取り、急坂適正、前残り傾向を考えれば問題なし。急坂後も減速せず完走できるので直線が比較的短い中山コースも〇。

　このメンバーであれば問題なくハナを切れるはず。ハナを取る競馬ができれば十分馬券内に滑り込みことは可能。土曜時点でのTBは紫苑Sを除いて逃げ・先行決着がほとんど。4角通過6番手以内の先行集団には前残りの力があれば勝ち切る可能性もあるため、その中でも地力十分、中山との相性も悪くないこの1頭を2番手評価に。

　一番の好材料は上り3Fタイムがメンバー中1位で確実に脚が使える点。後傾ラップとの相性も抜群で中京適正も〇。後方からの競馬になるため、4角から直線への入り方が重要ではあるが菱田ジョッキーであれば大外をぶん回すような競馬になるだろう。

　距離ロスの可能性は高いものの、急坂性能を考えれば差し脚が比較的届きやすい今回の舞台は期待大。

　最近ノリに乗っている亀田ジョッキー鞍上。ラップ的にもミドル-スローペースがこの馬の好走パターンとなっており、直線での想定位置取りを考えると十分頭まで狙える状況。

　瞬発力タイプというよりはパワーとスタミナを兼ねそろえているタイプなので急坂＆上り切った後の200mはこの馬の走法に合った舞台であるはず。このメンバーであればある程度前を取れるはずなので、前に壁ができたり、届かないような展開にはならないのではないだろうか。

　中団-後方で控える競馬だが、ハイペースである程度差しが決まる今回は狙い目。直線に入ってからのエンジンのかかりやすさ、坂でのスピード、登り切った後の再加速が素晴らしい。中山経験は1戦のみではあるが、走りを見るにこの馬にはかなり合っている舞台のはず。馬群を切り抜ける器用さもあるため、1番手評価。

　中山で2連勝目を上げた木幡巧也ジョッキーに鞍上が戻る。今までの鞍上と比べれば、相性も◎で強化といっていいだろう。急坂は大得意というわけではないが、中山で人気以上の走りを続出していることから相性は抜群。去年の中山芝1200mでデルマカトリーナに先着しているが、このときと比べると斤量の部分でやや相手が有利なので、今回の2番手評価はこの馬。

　全頭診断の段階では消し馬候補であったが、展開利、中山との相性を考えて大幅加点。

　今回のメンバーであればハナの主張も問題なく行える。特に前に急ぐ馬もいないため、土曜のTBを考慮すると前半3F36秒台の超後傾ラップに突入する可能性大。この場合、馬券内はほぼ前で決着し、ゆったりとしたペースでレースを運べるこの馬には大きなチャンスが到来する。

　急坂適正＆末脚のしぶとさから今回の構想もほぼ確実。戦ってきた相手もそれほど弱くなく、その中で善戦してきたのでここは1番手評価。

　全頭診断では低値の評価だったが、展開面、メンバー中の上りタイム順位を考えるとこの馬から行かざるを得ない。鞍上岩田望ジョッキーも土曜開催ではうまく立ち回れており、ここでも期待値は高め。

　個人的には右回りの方がよさそうだとは思ったが左回りが走れないわけではない。中京で2回着外に飛んでいるものの大敗ではなく、今回消す要因にはなりづらい。スローペースで前目から競馬できると読んでいるため、上りが使える好位置追走に期待して2番手評価。