【ターコイズS・平場×1】最終見解

　木曜日に雨が降ったことによって、やや時計のかかる馬場にシフトした可能性はあるが、ラップの傾向としては道中息の入る展開になるかと言われると走はならないと予想。これに関しては、イベリスがハナを主張して、終始スマイルカナが突く展開になるのではないかと思っている。結果として、高速馬場寄りではなくなるが、緩まないラップになる想定で印を振り分けていく。なお、多少水分を含んだ馬場になることで、パワーが求められる馬場になると思うので、その点も考慮していきたい。以下、全頭診断時のコメントより。

　今回の想定ラップに一番合っている1頭。右回り＆急坂コースへの適性も十分で、相手レベルも2走前の阪神牝馬と比較したらかなりレベルダウンする。このレースでは1着馬デゼルと0.1秒差の3着で、2着馬もマジックキャッスルとハイレベル。

　この馬も逃げ争いを見据えて競馬ができるので、4角で仕掛けてじわじわと伸びて持久力勝負に持ち込む流れがベストか。前から勝負するという点で、鞍上の鮫島駿Jも手が合うはず。馬場が渋っても走れるので、よっぽどのことがない限り好走は可能なはず。期待したい1頭。

　人気馬の中では一番力が出せる馬。阪神Cでの速い流れでも対応し、道中息を入れた前走でもよい走りをしている。2走前の京成杯AHはさすがに後ろすぎたか。前の馬が複数頭残り展開でもあったため、このレースは度外視。ヴィクトリアマイルは相手レベルの超絶強化、高松宮記念はスプリントが合わなかっただけ。ということで、高速ラップマイルは十分結果が残せるはず。鞍上も継続騎乗なので、この馬らしい競馬ができるはず。内で揉まれるのはあまりよろしくない可能性が若干あるので、中-外枠でうまく抜け出せる位置で競馬したい。

　良馬場のスピードが出る馬場向きかと思ったが、稍重でもやれるという情報あり。位置取り的にもある程度前目の中団から競馬をして、さらには外枠に入ったことで直線での不利も受けずこの馬にとって楽な競馬が展開できるはず。鞍上にも不安無し。

　前走も本命に推した馬。その前走だが、道中エバーマノがまくったことによってハナを切っていたこの馬に悪影響。レースペースも上がり、さすがに厳しい。ということで前走は度外視。

　戦ってきた相手に対しての善戦度が素晴らしい。特に3走前の同クラスではグランオフィシエと0.3秒差の3着。2着馬のガンダルフもこのクラスを勝ち上がり、2勝クラスで2人気2着と好走。この2頭と1 3/4馬身離されている点を考えると、差を感じるが今回のレースレベルであれば問題ない。5,6走前の相手も同クラスを勝ち上がっている点で、これらの相手にいい勝負をしてきたのは実力によるものと判断できる。

　今回、鞍上は減量騎手の角田Jに乗り替わることになり、正直能力としては物足りなさを感じるが、なんといっても3kgの斤量減が魅力。そもそも馬の実力があることを考えると十分買える材料になる。

　想定1人気だが、前走は道中まくりあげてペースが上がった中で、唯一着内に残っている。その時点で相当の地力があるということはわかる。2走前の中京2200mもハイレベル戦で、鞍上を考えてもこの負けは仕方ない。しかし、スタートが苦手で中段後方からのレース運び→まくることによるポジション上げ→粘りこみを考えると突き抜ける可能性は考えづらい。持久力勝負に持ち込むことで生きるタイプなので、相手1番手候補として印をつける。また、武豊Jなので、正直まくりが成功するかどうかが鍵。その点で対抗の印まで。ただ、馬券内には入ってきそう。